GUILD HEROES Co., Ltd.

THE UNIVERSITY OF TOKYO III/GSII
東京大学大学院
東京大学大学院生が挑戦するキャラクター創作とストーリー構築の実践
SDGsヒーロー特別講座を東京大学大学院にて開催

株式会社ギルドヒーローズ(所在地:東京都千代田区、代表取締役:森井聡)は、東京大学大学院情報学環・学際情報学府藤本徹准教授の「遊びと学びのデザイン」授業にて、SDGsヒーロー特別講座を実施しました。本講座は、ゲーミフィケーションを通じた教育手法の一環として行われ、東京大学大学院生18名が参加しました。

本講座実施の背景

今回行った講座は、2024年6月11日「文化・人間情報学持論XI:遊びと学びのデザイン」の授業において、ゲスト講師として参加しました。この授業は、遊びの中でも特にゲームの遊びを通した学びを中心に、関連する基礎的な知識を学び、関連研究から示された科学的知見を調査して、豊かな遊びを生み出すためのデザイン実践を行う授業です。

この授業の履修者は、自らの遊びの経験を軸として、デジタルゲーム、アナログゲーム、謎解き、脱出ゲームなど、ゲーム的な要素が含まれる遊びの活動全般から関心のある対象を選んで文献調査を行います。取り上げた遊びの事例について、認知的な影響や動機への影響など、人間の成長と遊びの関係について理論的な枠組みを使って理解し、応用できることを学習目 標としています。

ユーザー参加型知育用トレカ「ギルドヒーローズ」は、トレカというアナログゲームの事例の一つとしてはもちろん、ユーザー参加型として、また知育・学習教材としての特徴的な遊びの中で、どのようなコンセプトで開発され、そして実践しているのか、興味深い事例の一つとして取り上げられました。

大学院生用に設計された特別プログラム

特別講座では、ギルドヒーローズ社が展開している教育プログラムとこれまでの実績を紹介した後、ゲームやマンガのキャラクター作成の基礎技術と、クリエイティブな発想を活用したストーリー作成法について解説しました。

特に今回の特別講座では、大学院生の高度な思考力と創造力を活かしたプログラムとして設計されており、受講生である大学院生には「想像力の準備運動」としてキャラクターイラストをもとにしたプロフィール作成を実施してもらいました。その後、通常の講座で実施している「キャラクター作成法基礎」を発展させて大学院生向けにアレンジした講義を行い、受講生たちは、法律・権利・公平性を守る「闇属性」の職業ヒーロー制作に挑戦しました。

大学院生ならではの創造力が光るキャラクター・SDGsヒーロー制作

特別講座では、特に大学院生の視点を活かしたキャラクターの設定とストーリーの独自性に重点を置き、ギルドヒーローズの闇属性の職業である士業や裁判官をモチーフとして、個々のヒーローが持つ使命や価値観の深い考察が行われました。大学院生たちが生み出したキャラクターは、優れたストーリーテリングをもとにしたものが多く、優秀作品として2作品が選ばれました。

1.シャロ ローム(職業:社労士)

大きさを自在に変えられる能力を持ち、徹底的な調査を行う、口が達者な鷹のロームと、口下手だが抜群のデータ分析能力を持つシャロの社会保険労務士コンビ。不利な条件で働く人たちを救うヒーロー。ロームが父親面をしているが、コントロールしているのはシャロ。

2.ブライアン(職業:裁判官)

真実を映す鏡の瞳を持ち、公正に裁きを下す黒いライオンの裁判官。愛らしい見た目と裏腹に、その圧倒的な力と信念によって法廷を完全に支配している。理不尽な権力や体制から人々を守るために戦っている。裁判以外では極度の優柔不断。

これらのキャラクターは、大学院生ならではの視座と洞察を反映しており、単なるエンターテインメントにとどまらず、現代社会における法や正義の在り方についての考察を深めるきっかけを与える作品となっています。